それは詩だけ

生と死は
哲学者か
年を取った詩人が考えればよくて
若者はただ謳歌するべし
と指導される
この生と死
ここに否定されたのは

 

あ、ぽかりと浮かんだ
ああ、ぷわりと沈んだ

 

ただそこにあるものとして
そこにあるものをそのまま
享受して得る愉悦のままに
楽しいまま嬉しいまま
生死を消費していく
そうあるべきなの

 

短い生の旅路で
費やした時間の分だけ
より輝いていけるものがあるとして
造形に手をかけて嘲笑を受けて

 

路傍の石のように
そこにあったと
残る
私であったもの
それは詩だけ